相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者ら45人を殺傷したとして、殺人などの罪に問われている元職員植松聖(さとし)被告(30)の第10回公判が5日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で始まった。姉(当時60)を亡くした男性(61)が被告人質問に立ち、事件当時の状況などについて、涙ながらに質問。被告が障害者に対する差別的な発言を繰り返すと、「切なくなってきました」と言って質問を終えた。
男性は冒頭で、「この裁判は切ない裁判だと思っています。あなたはどう思いますか」と語りかけた。被告は「そう思います」と答え、その後も時折口ごもりながら質問に答えた。
男性は事件当日について質問。「自首したときに何を考えていましたか」と聞くと、被告は「疲れました。一心不乱だったのでその日はとにかく疲れました」と答えた。
男性は「その日一日放心状態だ…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル